透明カードのデザイン作成時における注意点

弊社で取り扱っているカードの中で一風変わったカードがあります。
それは「透明プラスチックカード」。
その名の通り透明なプラスチック素材を用いたカードであり、よりデザイン性の高いカードに仕上げることができます。
その反面、透明であるからこそデザインを作成するにあたって少しコツが必要である商品でもあります。
今回はそのデザイン作成におけるポイントについて少し触れてみたいと思います。

□白版・白引きとは

カードやクリアファイル、アクリルキーホルダーなど透明な素材に対してデザインを作る際、デザインの版下の他に「白版」というものが必要になります。
「白版」とはデザインの版下の下地となる部分であり、これがあることでデザイン部分が透けてしまうことなく絵柄がはっきりと印刷できます。
白版を印刷することを一般的に「白引き」と呼びます。

□デザインにおける白版

逆に言えば、白版を用いない(白引きを行わない)部分は「透けない」ということであるため、この特性をデザインに活かすことも可能です。
例えば人物のデザインに対しては白引きを行い、背景部分は白引きをせずあえて透過させるなどアイデア次第ではよりデザイン性の高いカードに仕上げることが可能です。

□白版を作る際のポイント

白版を作る際は「デザイン版下より少し小さくする」ことが鉄則です。
これはカードに限らず白版を用いる印刷物全般において言えることです。
具体的にはデザイン版下よりも0.1mm~0.2mm程度縮小したサイズが望ましく、これを行うことで印刷時のズレなどにも対処ができるようになります。
また、『白版』という名前からデータも白一色で作ったものをご入稿いただくケースがありますが、白版の場合はスミ(黒)一色で作ったもので作成いただき、データ上もしくはファイル名で白版をわかるように明記していただく方法がおすすめです。


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少々テクニカルな内容ではありますが、データ作成においてわからない点があれば弊社のデータ担当よりご案内させていただきますので、お気軽にご相談ください。
また、弊社では様々な透明カードの作成実績があります。
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