エンコード加工のおすすめポイント

前回、カード工房でご用意している追加加工の中でもやや専門性が高い加工として、バーコード加工についてご紹介しました。
基本的にはその用途や現在お使いの機器に応じてその対応が変わってくるという結論でしたが、もう一つ専門性の高さにおいてはカード工房の中でこれに勝るものはないと思われる追加加工が存在します。
それは「エンコード加工」と呼ばれる加工です。

エンコード加工は簡単にいってしまうと磁気加工と呼ばれるもの。
必要な情報を記録した磁気テープをカードに貼り付けることで様々なデータをカードに保持させることができる加工です。
近年ではすっかり見かけなくなりましたが、クレジットカードにも施されていたあの黒い部分といえばピンとくる方も多いのではないでしょうか。

磁気テープの歴史は比較的古く、カセットテープやビデオテープなどにも採用されていることで広く知られています。
当時から音源情報や映像などを記録できるという点で非常に重宝され、その記録容量の大きさから様々な場面で活用されているほどです。
某大手電機メーカーのWEBサイトによると10cm四方の媒体でなんと200TBもの記憶容量を有するとか。
その一方で再生機器が必須であったり、読み込みに時間がかかったりとデメリットとも言える部分もありますが、カードにおいてはその点はあまり影響は無いように思います。

あくまでカードは持ち運びを前提として必要な時にあらかじめ記録された情報を呼び出す際に使用するもの。
記録媒体としての磁気テープの場合は必要な情報を呼び出すのにある程度の手順を必要としますが、カードにおいてはあらかじめ磁気テープに決められた情報を登録するだけであることもあって利便性に対して比較的簡単に導入できる加工と言えるのです。

磁気テープに記録した情報についてはもちろんその内容の書き換えも都度対応可能です。
エンコード加工を行うにあたっては、基本的に既に専用の機器を保有していることが前提にはなりますが、場合によっては弊社から専用のおすすめ機器をご紹介することも可能です。

カードのポテンシャルを高めるにあたって最も強力な加工ともいえるエンコード加工。
少々テクニカルな加工ではありますが、気になった方はぜひお気軽にお問合せください。